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【文化人類学会】白山人類学研究会 2014年度第6回定​例研究会のお知らせ

2015.01.14
研究会への事前の参加登録は不要とのことです。
 

 
日時:2015年1月19日(月)18:10~
場所:東洋大学白山キャンパス8号館3階 8303教室
*研究会終了後、懇親会をおこないます。
 
◇発表題目
開発が/を紡ぐ社会関係
―カンボジア農村の開発プロセスにみる「支援者−被支援者」関係の揺れ動き―
 
◇発表者
秋保 さやかさん (筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程)
 
◇要旨
 開発を 扱う人類学はこれまで、西洋由来の画一的で図式的な開発理念では意図されない多様な反応が、ローカルな開発の現場で生み出されていることを明らかにしてきた。本発表では、カンボジア農村におけるNGO主導の参加型開発プロジェクトを事例として取り上げ、ローカルな反応と一口に語れないほどに流動的な社会関係が開発プロセスのなかで紡がれている様子を描き出す。
 本発表で描く開発プロジェクトは、国内外から「成功例」と評される。理由のひとつは、NGOと農民の「支援者-被支援者」関係が、当該社会の支援で従来みられた庇護的な関係ではなく、参加型開発理念に基づくより対等な関係を指向している点にある。しかし、2008年頃を境に、「親-子」や「キョウダイ」という隠喩で理解されてい た「支援者-被支援者」関係のあり方をめぐり、当事者間には解釈の齟齬が生まれるようになった。その結果、NGOと農民の関係は不満や対立を孕みながら展開し、プロジェクトは農民によるNGOへの抵抗、関係の解消という予期せぬ方向に展開した。
 本発表の目的は、当事者の用いる隠喩にも着目しながらNGOと農民の関係構築のプロセスを追うことによって、開発現象下で「支援者-被支援者」の社会関係がいかに紡がれているのかを明らかにすることである。また、そのような社会関係の動態が開発現象自体をいかに紡いでいるのかも明らかにする。
 
 
++++白山人類学研究会+++++
 
112-8606 東京都文京区白山5-28-20
東洋大学社会学部松本誠一研究室内
 
 
白山人類学研究会
2014年度幹事: 箕曲在弘、鈴木佑記
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