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【社会連携】河合拓始さん 6.21 新CDリリースのお知らせ(一柳慧ピアノ音楽)

2013.07.26

 

社会連携関連でご縁があった、河合拓始さんよりお知らせです。
 
【イベント】参加報告:パブロ・ネルーダを思い出す (6/9 終了):

 
現代音楽の作曲家・一柳慧(いちやなぎ・とし、1933年生まれ)さんが1960年代初頭に作曲した「ピアノ音楽 Music for piano」という全七曲の作品群を河合が演奏した CD<一柳慧:ピアノ音楽(1959-1961) 河合拓始(ピアノ)>(Omega Pointレーベル)です。
 
いずれもいわゆる"構成"された楽曲というよりも、存在感・緊張感のある独立した音響が連なっていくもので、五線譜をほとんど使わず、言葉の指示や”図形楽譜"によって書かれたものを、河合が読み込んで演奏しています。
 
曲によっては、通常の鍵盤奏法だけでなく、ピアノ内部の弦から直接サウンドを引き出し、一部では ピアノ以外の音も求められているため身の回りの調理器具や水の音などもその場で使って多彩な音を得ています。
 
より詳しい説明(一柳さんと私によるライナーノート)は下記などにあります(タワーレコードのサイト):
 
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このような先鋭的な内容ですが、ご関心あるかたには是非聴いていただけたら嬉しいです。
CDはレーベルのサイトや大手レコード店・ネットショップでも入手可能ですが、私の手許にもありますので、もしよければ文末に記載した要領で河合までご注文ください。国内送料無料でお頒けいたします。
 
 
河合拓始
 
(※↑ HPに連絡先があります。ご希望の方はCD送付先ご住所・氏名を明記し、河合さんまでご連絡ください。振込方法等の通知があるかとおもいます。)
 
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ジョン・ケージの思想を受け継いで作曲された一柳慧の初期代表作「ピアノ音楽」。驚くべきことにこれまで、同時演奏など特殊な方法ではなく、全曲をまとめて演奏・録音されたことがなかった。
 
今回演奏した河合拓始は、即興演奏を長くやってきたが、近年は現代曲を弾くことが多い。彼はこの作品によって拡張されたピアノという「音響装置」に、いわゆるクラシック畑のピアニストには決してできない鋭い切り口で対峙した。この録音は、日本の実験音楽黎明
期の古典の再演などではなく、時代を超えて輝きを増し続ける問題作に、新しい生命が吹き込まれた記録なのである。一柳氏本人も絶賛の快演!
 
 
「ピアノ音楽・第1」(1959年) 任意の順で演奏される5つの断片からなる。唯一五線譜を部分的に使用。
 
「ピアノ音楽・第2」(1959年) 4枚の正方形の図形楽譜で、詳細な演奏法に従い、4枚を行き来する。音域や音数は指示されるが、具体的な音高や音量は不確定で、内部奏法を含む。
 
「ピアノ音楽・第3」(1960年) 言葉のインストラクションのみによる。通常奏法・内部奏法・ノイズを使用する。
 
「ピアノ音楽・第4」(1960年) 言葉のインストラクションのみで、「アタックなしの持続音のみによる音響」をピアノから引き出すことが求められる。
 
「ピアノ音楽・第5」(1960年) ピアニストのデヴィッド・チュードアのために書かれた9分間の曲で、第4とは逆に「アタックのみ」により演奏され、ピアノ以外の音響も含む。
 
「ピアノ音楽・第6」(1961年) クラスターとグリッサンドのみにより、「できるだけ速く大音量で」、「身体的あるいは精神的に疲れ果てるまで」演奏される。テリー・ライリーのためにと献辞がある。
 
「ピアノ音楽・第7」(1961年) 上から下に縦に読む9枚の楽譜から成る。図形により音域とタイミングと演奏法が指示されており、鍵盤以外のピアノ奏法とピアノ以外の音源の使用も求められる。
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