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研究室ニュース

【VAF】Anthro-film Lab 8(4月25日 大阪市立大学)

2013.04.16

VAFより、Anthro-film Laboratory 8 のお知らせです。

Anthro-film Laboratory HP


「制作中の映像作品のブラッシュアップセミナー」

日時:4月25日16:30-
場所:大阪市立大学・文化交流センター・小セミナー室(大阪駅前第2ビル6階)
以下のリンクを参考下さい。
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/academics/institution/bunko/index.html


【会の概要】
人類学研究者がとりくむ映像作品を対象に、制作過程にある作品のブラッシュアップを目的とするセミナーを開催します。
作品の制作目的や公開の方法はそれぞれ異なりますが、各作品の構成と編集について、みなで建設的に意見を交換しあう楽しい会にいたしましょう。

以下発表者、発表内容

1.『ウフィティ・ウリコ(妖術はある!)』(仮題)
発表者:米田亮太/京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
撮影地:マラウィ共和国
7分(制作計画についての口頭発表のみ)

撮影予定地域であるマラウィ共和国では、妖術言説が深く人々の生活に根ざして存在している。また、それらの妖術言説は、地域の伝統医療実践とも密に関係している。しかし、近年、民主主義の導入などにより、「人権」という概念が人々の間で広まりつつあり、妖術言説は人権侵害として、非難の的となってきている。このような状況のなかで、妖術言説をめぐる人々の認識がどのように「ずれ」ているのか、映像によって可視化してみたいというのが、本映像制作の狙いである。


2. 『Sound of Tai Weaving』
発表者:伊藤悟/国立民族学博物館
撮影年:2008年12月
撮影地:中国雲南省徳宏州
5分(字幕なし、音と映像のみ)

音と振動に肉迫した表現によって刷り込まれた身体感覚を喚起できないか模索しています。「からんころん、と綜絖の錘がぶつかりあう乾いた木の音、どしんどしん、と刀杼を打つ音、しゅっ、と筬が経糸を擦る音が何度も繰り返される。
機織の振動が画面に伝わる。腰掛けていた竹の反動ときしみを思い出す。私の手足が音と微妙な揺れに包まれて疼きだす。映像が私の経験と共振する。」 

サンプル(当日は再編集版)
http://www.youtube.com/user/satoruasia?feature=mhee 


3.『Seven Songs for Mourning: Myel Agwara among Alur 』(仮題)
発表者:田原範子/四天王寺大学
撮影年:2009~2013年 撮影地:ウガンダ共和国、ネビ県、ホイマ県
アルル語(英語字幕)
54分

Myel agwara is the last farewell for the dead, literally means "the dance of long flute" in Alur, spiritually controlled by ambaya, the representation of other world. Since 2005, we prepared myel agwara for Cezario Oungi, the late clan leader. The ritual was held on March 2012 for passing on intangible mores to the future generations. It was performed for the first time since 1987 in Uganda. This film focuses on the songs and practices to portray the everyday life providing us with the opportunity to rethink the meaning of death and other world.


4.『NGAGPA STYLE ~ヒマラヤの在家密教行者の世界~』(仮題)
発表:佐藤剛裕/明治大学野生の科学研究所、ゾクチェン研究所 研究員
撮影年:2010~2012年
撮影地:ネパール ムスタン郡・ドルポ郡
20-30分程

発表者は、ヒマラヤ高山地帯で寺院組織に属さずに村落の祭祀を扱う在家密教行者(ンガッパ)の伝統を研究している。今回の鳥装儀礼と関わりの深い密教舞踊を伝えるドルポ、ムスタン地方の様子を通して、 チベット仏教の古層に迫る。


5. 『soledad y esperanza(孤独と希望) 』
発表者:田沼幸子/大阪大学 
撮影年:2011年ー2013年1月
撮影地:キューバ、アルゼンチン
スペイン語
15分(本編予定時間60分)

長年、第三世界の「希望」となってきたキューバはそれゆえに、理解者となってくれるはずの国外の左翼やヒューマニストからも抑圧を看過ないし過小評価されてきた。それゆえ、国外に去ったキューバ人たちも依然つづく母国の理想化と、それとは相容れない自分をとりまく現実との齟齬に苦しむ。それでも少しずつ、広がりつつある理解と生まれつつある希望の萌芽に光をあてる。


6.『ザフィマニリスタイルのゆくえ』
発表者:川瀬慈/国立民族学博物館(監督川瀬、監修:飯田卓・川瀬)
撮影年:2012年8-9月
撮影地:マダガスカル共和国中央高地
マダガスカル語(日本語字幕)
20- 30分

本作ではマダガスカル中央高地のザフィマニリのものづくりと、それを支える人々の暮らしを紹介します。同時に、ユネスコによる世界無形文化遺産登録や、ツーリズム等、ザフィマニリの社会にもたらされる外部からのインパクトに対して人々や社会がどのように折り合いをつけているかを示し、グローバリゼーションのなかで変容していく無形文化と生業について検討します。

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