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【文化人類学会】卓越セミナー「マンチェスター学派人類学再訪」(2/22開催)

2013.02.13

文化人類学会より以下の案内がありました。


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卓越セミナー第3回(「コンフリクトの人文学」セミナー第87回)
マンチェスター学派人類学再訪― 21世紀初頭における新たな展望
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講師:田中雅一(京都大学人文科学研究所・教授)
 
日時:2013年2月22日(金)17:00~19:00
会場:大阪大学銀杏会館(吹田キャンパス) 3階 会議室B
※交通アクセスはhttp://www.med.osaka-u.ac.jp/jpn/access/index.htmlをご参照ください。
 
(参加無料、事前申し込み不要)
 
主催:卓越した大学院拠点形成支援補助金・「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
 
企画趣旨:
 1930年代から50年代にかけてイギリス・マンチェスター学派の人類学者たちはアフリカ農村部のみならず植民地・非植民地間の文化接触、出稼ぎ労働や産業化といった都市におけるダイナミックな社会変化の過程に焦点を当てた調査研究を展開した。彼らの研究は現代の人文科学で広く議論されているコンフリクトや社会変化、エスニシティ、ネットワークという概念に注目した研究の先駆けといえる。
 今の時代だからこそ、マンチェスター学派のさまざま社会現象の捉え方、彼らによって構築された諸概念や研究方法の再検討を行うことが必要とされている。そこで、本セミナーはその第一歩として、(1)人類学という学問のなかでマンチェスター学派を再定位し、彼らの目指した人類学の先駆性と意義を再検討すること、(2)現代社会におけるコンフリクトや社会変化、ネットワークという課題を理解するためのマンチェスター学派人類学の可能性および有用性について考察することを目的とする。
 
発表要旨:
 本発表では、拙論「英国における実用人類学の系譜―ローズ・リヴィングストン研究所をめぐって」(『人文学報』84号、83-109頁、2001年)を参考にしつつ、マンチェスター学派が今日の文化・社会人類学にとってどのような可能性をわたしたちに示しているのかを検討した い。マックス・グラックマンを中心に現ザンビアを中心に活躍した研究者たちは、都市研究、エスニシティ(トライバリズム)、ネットワーク・アナリシス、葛藤理論、植民者との関係、実践人類学の提案、儀礼研究などで重要な貢献を果たしてきた。本発表では、進化論・伝播論⇒(構造)機能主義⇒構造主義・解釈人類学⇒ポスト・モダン人類学と続く日本の教科書的な人類学史において抜け落ちてしまうマンチェスター学派の多様な成果を検討するとともに、人類学の危機が叫ばれて久しい現代において何を学び継承すべきなのかについて参加者の皆さんと考えてみたい。
 
講師紹介:
 ロンドン大学経済学院(LSE)博士課程修了(Ph.D)。専門は文化人類学、南アジア民族誌。本セミナー内容と関係す る研究成果として「英国における実用人類学の系譜―ローズ・リヴィングストン研究所をめぐって」(『人文学報』第84号、2001年)、「人類学のパラダイム―理論と親族」(『現代人類学を学ぶ人のために』世界思想社、1995年)などがある。
 
 

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