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【文化人類学会】公開WS 2/2 「人間・動物・モノのあいだ――境界の人類学」

2013.01.25

文化人類学会よりワークショップの案内です。


■公開ワークショップ
「人間・動物・モノのあいだ――境界の人類学」

■日時:2月2日(土)14時~18時
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(東京外国大学 府中キ
ャンパス)  306(MMセミナー室)
アクセス:http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

■趣旨
人間と動物やモノのあいだの関係は、ここのところ人文学のあいだで関心を集め
るようになっています。そこには、「人間は特別な存在である」という前提への
違和感や反省が潜んでいるように思われます。

このワークショップでは、このような前提を一度取りはずして考えてみたいと思
います。人間がヒトという生き物であることに立ち戻り、人間を他の生き物と同
じ地点に立脚させてみましょう。そして、ある生き物が、周りにいる他の生き物
やモノなどの存在を認知するときに、自分と相手とのあいだになんらかの「境
界」づけをする、その思考や行動を考えてみようと企画しました。

発表では、類人猿の科学的な分類、アフリカ農耕民、チンパンジーが扱われます。
いずれの発表でも、主体である生き物と客体である他の生き物やモノとのあいだ
に、どのような境界が生まれているのかに焦点があてられます。それぞれの事例
のあいだに、なんらかの共通性や差異があるのかどうか、比較検討してみたいと
思います。

この作業は、人間と動物やモノのあいだの関係を、生き物と他の生き物やモノの
あいだに見られる相互作用として考えることであり、またそれによって「人間」
という概念を相対化する人類学的な試みでもあります。このような試みは、特定
の地域をよく知ることやよりよい発展へ導くことを目的とする地域研究の枠組み
の拡張につながるはずです。みなさまのご参加をお待ちしております。

■プログラム
司会:伊藤詞子(京都大学)

14:00 趣旨説明

14:15 中村美知夫(京都大学)
「類人猿はかつて人間だった?
―西洋文化=科学における『人間』の境界の変遷」

15:00 須田征志(名古屋大学)
「ひょうたんはモノなのか?―人間とモノの境界」

15:45 保坂和彦(鎌倉女子大学)
「捕食とカニバリズムの境界
―チンパンジーにとって殺して食べるサルとは何者か」

16:30 コーヒーブレイク

16:45 討論
  地域研究の可能性―メラネシアからの視点
  総合討論
  コメンテーター:古澤拓郎(京都大学)・田所聖志(東京大学)
18:00 終了

※事前予約不要、参加自由

【主催】
・東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)
・地域研究コンソーシアム(JCAS)
【共 催】
・境界研究会

本ワークショップは以下の研究助成を受けています:
・地域研究コンソーシアム(JCAS)(代表:須田征志)
・公益信託澁澤民族学振興基金・民族学振興プロジェクト助成(境界研究会)
・科学研究費補助金(代表:伊藤詞子、KAKENHI#21681031)
 

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