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【文化人類学会】一般公開ワークショップ「難民ってなんだろう」のご案内

2012.12.05

静岡県立大学の湖中真哉さんから、一般公開ワークショップのお知らせです。「静岡県立大学国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センターでは、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同利用・共同研究課題「移民/難民のシティズンシップ―国家からの包摂と排除をめぐる制度と実践」との共催で、下記のとおり、一般公開ワークショップを開催致します。ご参加をお待ちしております」とのことです。関心がある方は、以下の詳細をご覧ください。(k.k)


一般公開ワークショップ

「難民ってなんだろう─アジア・アフリカの国からはみだした人々」
 
■主催:静岡県立大学国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター
 
■共催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同利用・共同研究課題「移民/難民のシティズンシップ―国家からの包摂と排除をめぐる制度と実践」・科学研究費補助金 基盤研究(B)「東アフリカ・マー系社会の地域セーフティ・ネットに基づく在来型難民支援モデルの構築(課題番号: 20401010)」
 
■趣旨
グローバリゼーションの時代、地球上を様々な人々が移動してきました。その中には、国家との関係の問題に直面せざるを得なかった人々がいます。このワークショップでは、難民、国内避難民、移民、無国籍者について研究してきた研究者が、それぞれのカテゴリーに関して、世界各地での調査研究成果をわかりやすく報告します。そして、その成果をめぐって、開催地である静岡地元の高校生や大学生等、若者たちと話し合う予定です。また、高校生や大学生による国際協力活動についての報告を研究者と話し合うことも予定しています。大学等の研究者と生徒・学生を含む一般市民の皆様の対話の機会となることを期待しております。難民、移民、国際交流、フェアトレード、グローバリゼーションについてご関心をおもちの皆様のご参加をお待ちしております。
 
■生徒・学生のみなさんへ
難民ってなんでしょう。私たちの多くは、難民ってなんだろう、ということを考えなくても毎日を生きていくことができます。でも、世界に目を向けてみましょう。世界には、4,200万人もの避難している人々がいます。とくにアジア・アフリカにはこうした人々がたくさんいます。また、私たちの多くにとっては「国」はあたりまえのことですが、世界には「国」からはみだして困っている人々がいます。私たちと世界とのかかわりは日に日に深まっています。このワークショップでは、難民、国内避難民、移民、無国籍者などさまざまな人々の立場になって考えてみましょう。そこから今の世界が見えてくるはずです。現場で長年調査をしてきた研究者の先生の報告を聞きながら、みなさんといっしょに考えてみたいと思います。
 
■日時: 2013年1月12日(土)14:00-16:00
 
■会場: 静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 会議ホール・風
 
■入場: 無料
 
■事前予約: 不用
 
■プログラム*
 
14:00-14:10 はじめに
 
[パネリストによる報告]
14:10-14:25 錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)「難民:離散65年後のパレスチナ」
14:25-14:40 三尾裕子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所副所長、教授)「移民:ベトナムで現地化した中国移民」
14:40-14:55 湖中真哉(静岡県立大学国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター副センター長、国際関係学部准教授)「国内避難民: 東アフリカのみすてられた人々」
14:55-15:10 陳天璽(国立民族学博物館先端人類科学研究部准教授)「無国籍者:日本でどう生きているのか」
 
15:10-15:25 休憩
 
15:25-15:45 パネリストと生徒・学生との質疑応答
15:45-15:55 吉原高校国際科の国際協力活動についての発表
15:55-16:00 吉原高校国際科の生徒とパネリストとの質疑応答
 
*高校生・大学生による報告や質疑応答も予定されているため、記載時刻は目安とお考え下さい。
 
■パネリスト報告の要約
難民 [錦田愛子] パレスチナ難民とは1948年のイスラエル建国以来、故郷を追われて世界中に散らばった人々のことを指します。中東の一番豊かな場所で、同じ土地の奪い合いが起きたことが、いまでは500万人を超える人々をさまよわせることになりました。難民となり65年目を迎えて、彼らはどのような生活を送っているのでしょう。現在の生活の様子や、人々が抱く希望についてみていきます。
 
移民 [三尾裕子] 今日、パレスチナ出身の人々のように、世界に散らばりつつ祖国を建設するという夢を共有する人々がいます。しかし、こうした「遠隔地ナショナリズム」は今日に限った事ではありません。17世紀の中国の明清交代期にも、清に服従したくない人たちが東南アジアに分散し、祖国の再建を夢見ました。彼等はその後に大量に渡ってきた移民とともに、どのような道を歩んだのか、ベトナムの「明郷」を事例に考えてみましょう。
 
国内避難民 [湖中真哉] 災害や紛争などがきっかけで住みかを追われ、避難しなければならなくなった避難民は二つに分けることができます。国の外に逃げた「難民」と国内にとどまった「国内避難民」です。国内避難民は、外国の支援を受けることができず、難民よりさらにつらい毎日を生きていることもあります。東アフリカのある国内避難民の人々は国からみすてられてきました。しかし、そのつらい毎日をひとびとは生きぬいてきました。
 
無国籍者 [陳天璽] 無国籍者とは、読んで字のごとく国籍のない人々を指します。世界には1,100万人いると推測されており、日本にも存在します。彼らはどのような人々なのでしょう。なぜ無国籍になったのでしょうか。そして、どのような暮らしをしているのでしょうか。日本にいる無国籍者に注目し、具体的な事例を通して無国籍問題について考えます。
 
■チラシ
下記よりダウンロードできます。(うまくダウンロードできませんでした。URL情報も掲載しておきます)
表面 http://africa.u-shizuoka-ken.ac.jp/~africa/ws/01.jpg 
裏面 http://africa.u-shizuoka-ken.ac.jp/~africa/ws/02.jpg 
 
■お問い合わせ先: 〒422-8526 静岡市駿河区谷田52-1
静岡県立大学国際関係学研究科附属グローバル・スタディーズ研究センター 湖中真哉
電子メール: maaculture@gmail.com
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