Lab News
研究室ニュース

【慶田科研】第2回アフリカ人類学セミナー/映像人類学とアフリカ

2012.11.14

第2回アフリカ人類学セミナー(熊大・一橋大・九大連携)は「映像人類学とアフリカーFilm Screening & Discussion」と題して、世界的に活躍している気鋭の映像人類学者・川瀬慈氏による2日連続セミナーです。川瀬氏の主要3作品の鑑賞を皮切りに、監督自身が作品を解説し、民族誌映画の魅力について語りながら、参加者全員によるディスカッションへと移行していきます。2日目は、アフリカを対象とした映像人類学研究の動向をヨーロッパの事例から紹介していただきます。さらに、川瀬氏が研究員をしていたマンチェスター大学グラナダ映像人類学センターでの経験や民族誌映画界の「今」について語っていただく予定です。川瀬氏を通して、映像人類学の魅力や可能性について議論しましょう。人類学関係者だけではなく、映画、サウンド・ビジュアルアート、アフリカ等に関心がある方も是非、ご参加ください。All Welcome!

 ※セミナーは無事終了しました⇒
 

告知ポスターはここから、告知チラシ(表)はここから、告知チラシ(裏)はここから

主催:アフリカ人類学セミナー(熊大・一橋大・九大連携)/科研費基盤研究(A)ケニア海岸地方の宗教性とスピリチュアリティに関する人類学的国際学術研究(代表:慶田勝彦・熊本大学、研究連携:岡崎彰・一橋大学、浜本満・九州大学)

後援:九州人類学研究会

日時:第1日 川瀬慈作品上映会+ディスカッション(Film Screening and Discussion-Films by Itsushi Kawase-)

   2012年12月15日(土) 13:30-17:30(セミナー), 17:30-18:00(談話) ※   懇親会 熊本市内 18:30-21:00 3000円程度 参加希望の方は前日までにkeiha61@yahoo.co.jpまでご連絡ください。

 第2日 アフリカを対象とした映像人類学研究の動向-欧州の事例より-(The Forefront of the Visual Anthropological Studies on Africa-Cases from Europe-)

   2012年12月16日(日) 13:00-15:30(セミナー)、15:30-16:00(談話)

場所:熊本大学黒髪北地区キャンパス・法文学部棟2F・共用会議室(キャンパスマップ⑩) 交通アクセスはここ

お問い合わせ: 熊本大学文学部 慶田勝彦 sabaki@gpo.kumamoto-u.ac.jp voice: 096-342-2469, fax: 096-342-2406

発表者紹介:川瀬慈(かわせ いつし)、所属・職:国立民族学博物館・助教、専門:映像人類学

  経歴等:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程を修了。日本学術振興会特別研究員PD、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センター研究員を経て現職。専門分野は、映像人類学。エチオピアの音楽職能集団の人類学的研究、民族誌映画制作の理論と実践に関する研究、アフリカの無形文化の保護と継承に資する映像人類学研究などにとりくむ。2008年、作品『Room11, Ethiopia Hotel』が、イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭「最も革新的な映画賞」受賞。ゲッティンゲン国際民族誌映画祭審査委員、英国王立人類学協会国際民族誌映画祭審査委員を歴任。西北民族大学、ブルネル大学、ベルリン自由大学、ベルギーSoundImageCulture(SIC)、エチオピア・メケレ大学、東京大学総合研究博物館等で講義を行ってきた。

フィルモグラフィ: http://www.itsushikawase.com/japanese/

   第2日 アフリカを対象とした映像人類学研究の動向-欧州の事例より-(The Forefront of the Visual Anthropological Studies on Africa-Cases from Europe-)

   2012年12月16日(日) 13:00-15:30(セミナー)、15:30-16:00(談話)

第1日 川瀬上映作品

作品1.ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる-

30分/2007年(再編集版)
撮影:川瀬 慈・ジャマル・モハメッド
編集・録音:川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール エチオピア連邦民主共和国

エチオピア高原北部を広範に移動するラリベロッチと呼ばれる吟遊詩人は、早朝に家の軒先で唄い、乞い、金や食物を受け取ると、その見返りとして人々に祝詞を与え、次の家へと去っていく。ラリベロッチは、唄うことを止めるとコマタ(アムハラ語でハンセン氏病の意)を患うという差別的な言説のもと、謎に満ちた集団として人々のあいだで語られてきた。本作は、ラリベロッチ老夫婦の路上での活動と聴衆とのやりとりの記録。

作品 2. Room 11, Ethiopia Hotel

23分/2006年
撮影:編集:録音 川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)

撮影場所:ゴンダール エチオピア連邦民主共和国
ゴンダール中心に位置するエチオピアホテル11号室の窓から下を見下ろすと、靴磨き、豆売り、荷物運び、洗車係等、ストリートは働く子供たちであふれている。本作は、ゴンダールの路上で人々が繰り広げる細々としたドラマと、路上で生活を行う2人の少年シファロとヨハネス、そして撮影者である私自身によるホテルの部屋でのやりとりから生起する物語に焦点をあてた。本作では、撮影者と被写体による“コミュニケーション、コラボレーションの証”としての映画的話法を提示した。

作品3.精霊の馬

28分/2012年
撮影:編集:録音 川瀬 慈

使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール エチオピア連邦民主共和国

精霊の馬(アウォリヤ・ファラス)とは、エチオピアのザール憑依儀礼の霊媒を意味する。
エチオピア北部の都市ゴンダールは、古くからザール憑依儀礼が盛んであり、ミシェル・レリスの著書『幻のアフリカ』における記録がよく知られる。本作では、ザール霊媒マレム・ムハメッド氏と精霊セイフ・チャンガルの交流、交感を軸に、当儀礼に人々がもとめる世界を描く。

第2日 講演内容

 欧州を拠点にする映像人類学の研究機関や研究プロジェクトが近年制作した学術映像を紹介し、アフリカを対象とした映像人類学研究の欧州における最前線の動向を報告する。具体的には、ライデン大学によるアフリカ無形文化の映像記録プロジェクトをはじめ、アフリカ出身の映像人類学研究者を多数輩出するトロムソ大学Visual Cultural Studiesの修士学位フィルム、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターの修士学位フィルム、ベルギーの芸術・映像人類学のワークショップであるSoundImageCultureによる実験映像等をとりあげる。

 

 

« 前のページに戻る