慶田研究室ニュース

【日本文化人類学会】12月19日 第9回超域人類学ワークショップ"法がつくられているとき"

日本文化人類学会経由で、超域人類学ワークショップよりお知らせです。

第9回 超域人類学ワークショップ "法がつくられているとき"
 
【発表者】
高野さやか(中央大学・総合政策学部 准教授)
中空萌(大阪大学・人間科学研究科 特任研究員)
 
【コメンテーター】
山崎吾郎(大阪大学・COデザインセンター 准教授)
橋本祐子(龍谷大学・法学部 教授)
 
日時:2017年12月9日(土) 14:00~17:00(13:30開場)
会場:大阪大学人間科学研究科 東館106教室
※参加費無料/申し込み不要
 
 
【要旨】
私たちの日常生活にとって法とは一体何なのか。あるいは、法と社 会の望ましい関係とはいかなるものだろうか。人類学は、法律の意 味内容や解釈を検討する実定法学とは異なる視点から、こうした問 いに答えようとしてきた。いわゆる紛争処理研究は、特定の民族や 村落社会の慣習法の記述をとおして、あるいは社会における複数の 規範システムの存在を浮き彫りにすることを通じて、 国家法を相対化してきた。その一方で近年、国家法の運営の場その もの、あるいは法概念の運用のあり方自体をフィールドワークの対 象とした民族誌も注目を集めつつある(例えば、ブルーノ・ ラトゥール『法が作られているとき―― 近代行政裁判の人類学的考察』)。
本ワークショップでは、こうした新たな潮流の影響を受けて、イン ドネシアの地方裁判所における国家法と慣習法の相互作用、インド の生物資源プロジェクトにおける知的所有権概念の運用やガンジス 川の「法人格」をめぐる訴訟などの民族誌的事例を検討する。これ らの事例が示唆することは、国家法とは堅固な「体系」ではなく、 多様な社会的要素やモノ、テクノロジーとの関連の中で常につくら れ続けているということである。こうした「法の創造」 の側面に焦点を当て、従来の人類学とは違った角度から国家法を相 対化することは、法を対象とする他分野との間にどのような新たな 対話をもたらすだろうか。本ワークショップでは、 法哲学を例に考えてみたい。
 
【スケジュール】
14:00〜14:45  高野さやか 「人類学者が『法について語る』こと―タマナハとラトゥールの距 離について」
14:45〜15:30  中空萌    「法の生成の人類学―インド・ウッタラーカンドにおける『自然』 と法人格」
15:30〜15:45 休憩
15:45〜16:00 コメント1  山崎吾郎
16:00〜16:15 コメント2  橋本祐子
16:15〜17:00 討論
 
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超域人類学ワークショップ(TRAWS:Trans-Regio nal Anthropology Workshop)は、大阪大学人類学研究室が主宰するオープン な研究会です。年に数回、文化/社会人類学を中心としながら、① 研究地域、②学問領域、③世代を超え、様々な研究者が様々なテー マのもとに集まり、互いの研究発表をもとに議論する場を作ること を目的としています。 各回にはどなたでもご参加いただけますので、関心をお持ちの方は ぜひお越しください。
お問い合わせ(片):seollan[at]gmail.com([at]を@に変換してください)

 

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