慶田研究室ニュース

【文化人類学会】12月23日(日)「僧院とはなにか―上座仏教社会ミャンマーの事例から」

日本文化人類学会経由のお知らせです。

日本文化人類学会関東地区研究懇談会を開催いたします。
今回は藏本龍介会員をお招きし、
ミャンマーにおける仏教僧院でのご研究の知見から、
宗教施設・組織と宗教世界の構造について議論提起をしていただき ます。
年の瀬ではありますが、事前申し込み不要ですので、ふるってご参集ください。
 
■日時: 2017年12月23日(土) 14:00-17:00
 
■会場: 東京大学駒場キャンパス
 18号館4階コラボレーションルーム3
 (京王井の頭線「駒場東大前」駅下車すぐ)
 
■プログラム:
14:00-15:00 藏本龍介 (東京大学東洋文化研究所)
 「僧院とはなにか―上座仏教社会ミャンマーの事例から」
 
15:00-10 休憩
 
15:10-15:50 コメント
 丹羽充 (一橋大学)
 田辺明生 (東京大学)
 
15:50-17:00 質疑応答
 
研究会終了後、懇親会を予定しております。
 
■報告要旨
 上座仏教における僧院とはなにか。この問題について発表者は、「 特定の地域的限界(界、P: sīma, M: thein)にいる出家者たちによって構成され、生活・修行・日 課を共にする共住集団」(藏本 2014: 79)という定義を用いてきた。またミャンマー研究の文脈におい ては従来、僧院とパゴダ(仏塔)の空間的・ 機能的な分離が強調されてきた。つまり僧院が出家者の修行空間で あるとすれば、パゴダは在家者の信仰空間として、在家者の様々な 宗教的ニーズを満たす信仰空間となっている、という説明である( 藏本 2014: 92)。
 しかし都市部の僧院調査を続ける中で、こうした定義が不十分であ ると感じるようになった。僧院を構成する出家者の出入りは激しく 、生活・修行・日課を共にしているとはとてもいえない状況が多々 見られる。また歴史的なパゴダは敷地内や周辺に多数の僧院を抱え 、逆に、多くの僧院は敷地内に大小様々なパゴダを有している。本 発表ではこうした状況を分析しながら、今一度、「僧院とはなにか 」という問題を検討する。それによってミャンマーの仏教世界の構 造を再考すると同時に、仏教における出家者集団(サンガ) の構造を考察してみたい。
 
参照文献: 藏本龍介(2014)『世俗を生きる出家者たち― 上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』法藏館.
 
■問い合わせ先:
関東地区研究懇談会 担当理事 森山工
関東地区研究懇談会 幹事 津田浩司(tsuda[at]anthro.c.u-tokyo.ac .jp)※@をatに置き換えています。

 

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