文学科

英語英米文学

eibungaku_02.jpg英語学・英米文学という学問は、古くて、しかも新しい学問です。日本では明治の頃から始まりました。有名なラフカディオ・ハーン、夏目漱石、厨川白村などの作家は、英語英文学の学者でもあって、かつて熊本大学の前身である旧制第五高等学校で教鞭を執ったこともあるのです。英語英米文学研究室はその伝統を受け継いで、更に発展させようと努力しています。
英語学では、英語が社会・政治・文化などとの関連でどのように成長していったか、また文学作品の中で英語がどのように使用されて優れた言語芸術を生み出しているかを具体的に考察します。

中世から近代までの作品を対象に、語彙・文法・文体・思想などの面から考えます。英米文学では、詩・劇・小説を作家の思想、作品の構成、時代背景、批評などの視点からとらえて講義を行っています。具体的にはシェイクスピアの劇、18-20世紀の英国小説、19-20世紀のアメリカ小説、また文学批評などが対象となります。
これら広範囲にわたる講義は、専任スタッフおよび学内の兼任講師によって行われています。専任の外国人教師もいて、英語の実践的な面を鍛えていく機会にも恵まれています。また、アメリカ、イギリス、それにオーストラリアの提携大学に留学する制度がありますので、在学中に海外生活を体験することもできます。

就職先としては教職、公務員、マスコミ、金融、流通、コンピュータ関連企業などがあり、卒業生はそれぞれの分野で活躍しています。更に研究を続けたい人には大学院に進む道があります。
私たちは、英語を正しく読むことができ、英米文学を理解し、英語で自分の考えを表現し、世界レヴェルの英語力の修得をめざすような人材を育てたいと思っています。

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
2年次 これまでの英語力を補うための継続授業、および専門的研究への導入となるような授業を受講します。 英語学概論Ⅰ·Ⅱ
英文学史Ⅰ·Ⅱ
英会話
英語学演習
英文学演習
米文学演習
3年次 専門的な内容の演習や講義を通して、英語学、英米文学、文学批評に関する多面的な授業を受講します。 英語学演習
英文学演習
米文学演習
英語学特殊講義
英文学特殊講義
米文学特殊講義
課題研究Ⅰ
英作文
4年次 演習や講義に出席する一方、課題研究指導を通して卒業論文執筆に向けて独自の研究を進めていきます。

英語学演習
英文学演習
米文学演習
課題研究Ⅱ
課題研究Ⅲ

卒業論文のテーマ例

  • ・A Study of Auxiliary Verbs in Harry Potter and the Philosopher's Stone
  • ・Graham Greene's View of Christianity in The End of the Affair
  • ・Emily Brontë's View of Death in Wuthering Heights
  • ・In Pursuit of New Values: Ritualized Amusements and Journeys in The Sun Also Rises
  • ・Hitting “the holy road”: The Geographic Imagination of Friendship in Jack Kerouac’s On the Road
  • ・“Spastic” Pilgrim: Life, Death and Time in Slaughterhouse-Five
  • ・In Pursuit of “something pure”: Esther’s Shattered Self-image in The Bell Jar

メッセージ

永尾  悟先生 (アメリカ文学)

 欧米言語文学コースの英語英文学分野は、4名のスタッフが授業を担当しています。各スタッフの専門領域は、英語学・イギリス中世文学、イギリスの小説・文学批評、アメリカの小説、アメリカ現代詩・実用英語です。この4名による授業を通して、各学生は、英語圏の言語、文学、文化について専門的に学びながら、同時に、実践的な英語力の習得を目指します。より高度な英語運用能力を身に着けるには、日常会話やビジネス英語の訓練だけでは決して十分とは言えません。
 英米文学作品の精読によって、言葉に映し出される文化・社会背景を理解し、英語の歴史をひも解きながら、現代英語の特徴をつかむことも重要です。このように、英語という言葉を専門的枠組みで体系的に学ぶことは、英語を活かした職業を目指す上でも大いに役立つはずです。また、主に4年次で取り組む卒業論文は、特定の文学作品に関する研究成果を英語で表現するという膨大な作業で、高度な英語力とともに忍耐力も求められます。しかし、書き上げたときの達成感は、卒業後もずっと心に残るものでしょう。

伴野 吏(4年)

 英語英米文学研究室は英語圏の文学作品や英語という言語そのものと触れ合うことのできる研究室です。授業では、英語圏の文学作品を講読し、作品を通して言語や作者、歴史、文化など様々なことを学ぶことができます。
 私たちの研究室は、文学科研究室の中でもトップクラスの人気で、人数も多く賑やかです。また、授業を通して他学年の学生との交流も深まります。先生方の専門分野も多岐にわたり、学生の興味関心に合わせた研究のサポートを行ってくれます。
 私たちにとって、母国語ではない英語で書かれた本の読解は簡単ではありません。しかし、苦労して一冊読み終えたときには、何とも言えない達成感を味わうことができます。英語力の向上はもちろんのこと、英語そのものをさらに好きになる機会を与えてくれるのがこの研究室の特徴と言えるのではないかと思います。

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

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