文学科

中国語中国文学

時間的にも空間的にも大きな拡がりをもっている「中国文学」を研究しているのが、私たち中国語中国文学研究室です。では、「中国文学」という言葉から、あなたが思い浮かべるのは何でしょう。漢文の時間に習った李白や杜甫でしょうか?あるいはゲームで知った「三国志」かも知れませんね。なにしろ中国では、広大な大地で三千年の永きにわたって連綿と文学的営みが続けられていますから、人それぞれによってイメージも異なっていることでしょう。

しかしながら、私たちスタッフの考えている「中国文学」は、単に「中国」の文学ということではありません。かつて「中国文学」の主たる担い手は、中国大陸に暮らす漢民族でした。しかし、今日では、台湾はもとより、世界各地に暮らす多くの中国系の人々(華人)が中国語(漢語)を駆使して数多くの文学作品を生み出しています。これらの文学作品もまた私たちの研究対象なのです。さらに、チベット・ウイグル・雲南といった地域では、中国文化圏に接しつつ独自の文化を花開かせてきましたが、これまで余り顧みられてこなかったこうした中国縁辺の多様な文化もまた私たちの研究対象だと考えています。

はるか紀元前千年の民衆の唄声から、魯迅ら中国近代知識人の苦悩の声、さらにはアメリカやヨーロッパで文化的軋轢に戸惑う現代のエミグラント作家たち、中国文化の影響を受けつつ独自の文化を産み出している少数民族……。これら全てが私たちの研究を待っているのです。時間軸と空間軸を逍遙しつつ、中国語を武器として古今の作家たちや異なる文化と真正面から向かい合うことこそが、私たちの課題にほかなりません。新しい「戦士」が私たちの隊列に加わってくれることを願っています。

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
2年次 本分野に進学してきたみなさんは、まず専門的研究への橋渡し的な授業を受講します。 中国文学史Ⅰ・Ⅱ
中国語学概論
中国語圏文化論
中国語会話
3年次 3年次からは専門的な演習や講義を通して中国文学に関する多面的な理解を深めます。 中国語中国文学演習
中国語作文
中国語中国文学特殊講義
課題研究Ⅰ
4年次 演習や講義に出席する一方、卒業論文執筆に向けて独自の研究を進めていきます。 課題研究Ⅱ

これまでに開講された授業には次のようなものがあります。

「漢魏六朝詩」 「王維研究」 「唐代女流文学研究」 「清末の文芸思潮」 「秋瑾研究」 「魯迅の少年時代」 「老舎の短編小説」 「巴金と『新生』」 「何其芳詩」 「中国現代詩」 「文革後の中国文学」 「中国現代女性作家」 「漢語方言地理学」 「中国の地理と文学」 「明清両代の文学状況」 「魯迅と同時代人」 「高行健を読む」 「現代中国の文学と映画」 「20世紀の留学生文学を読む」

卒業論文のテーマ例

李商隠研究/陶潜研究/捜神記研究/西遊記研究/丁玲研究/張愛玲研究/茹志鵑研究/老舎研究/台湾現代文学研究/中国の児童文学/中国映画研究

メッセージ

屋敷 信晴先生(中国古典文学)

私たちスタッフは、学生自身の学ぶ力を養うことを重視しています。問題点を発見し、解決法を考え、人の意見に耳を傾け、自分なりに問題を解決する。そしてそれが次の問題へと繋がっていく。これは社会に出てからも、とても大切なことです。中国人教師を含む私たちスタッフは、みなさんがその力を身につけられるように全力でサポートします。中国は長い歴史を持つ国です。時には数千年前の人々の喜びや悲しみに思いを馳せ、時には革命期の理想に燃える若者達の姿に胸躍らせ、時には中国留学を通して激動する現代中国を体験してみる。広大な中国学の世界では、たくさんの不思議なこと、興味深いことがみなさんを待っています。主役はあなたたちです。

前田 祐希(2009年3月卒)

長い歴史を持ち、日本とも深い関わりのある中国。中国語・中国文学を学ぶことによって、私たちの知らなかった日本の一面が見えてくることもあります。
研究室には留学生が多いため、中国語の勉強を手助けしてもらったり、中国の文化について教えてもらったりすることができます。さらに、中国に留学し、日々変化し続ける中国に肌で触れてみるのも刺激的な経験になると思います。
熱心に教えてくださる先生方、親切な先輩方があなたを待っています。

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

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