文学科

日本語日本文学

nihonbungaku_01.jpg 日本語日本文学履修モデル(教育研究領域)では、日本の言葉と文学について重点的に学習し、研究します。

 「日本語学(国語学)」と「日本文学(国文学)」という研究領域は、高等学校までに学んだ教科「国語」ともちろん深い関係がありますが、その背景に広がる豊穣な世界を探索し、高度で専門的な知識の習得と独創的な研究を行うことを目指します。

 本領域では、最初に、日本語および日本文学の「概論」を学びながら、基礎的な知識と、調査や分析の方法の基本を習得します。さらに、「演習」や「特殊講義」を通じて、より高度で専門的な知識と方法を学びます。その過程で重視されるのは、広くかつ緻密な調査と、丁寧な読解です。自ら問題を発見・調査・分析し、さまざまな対象に応用する力を養成します。

 本領域のうち、日本語学を担当するスタッフは2名います。それぞれ、室町時代から江戸時代までの音韻・文法の研究、現代日本語の語彙・文法の研究が専門です。九州方言の調査・研究も行っています。また、日本文学も、2名のスタッフが担当しています。それぞれ、中世の和歌・連歌の研究、近現代の小説と批評の研究が専門です。「永青文庫」「ラフカディオ・ハーンコレクション」といった熊本ゆかりの資料の調査・研究も行っています。

 なお、本領域では、高等学校および中学校の国語教諭の免許が取得できます。九州各県で教職に就いた卒業生も多くいますが、大学院に進学し、自らの専門性を深める人も少なくありません。

 

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
2年次
概論で日本語学、日本文学についての基礎的な知識を学びつつ、演習において『天草版伊曽保物語』『古今和歌集』等を対象として、それらの研究に必要な調査・分析の基礎を修得します。また後期には、特殊講義(「現代日本語の文法」「日本近代文学史論」等)も履修できます。
 
日本語学概論Ⅰ・Ⅱ
日本文学概論Ⅰ・Ⅱ
日本語学演習
日本文学演習
3年次
特殊講義(「日本語史と方言」「古今伝授」等)でさらに詳しく言葉と文学についての知識を身につけ、演習(「ことばの意味」「夏目漱石の小説を読む」等)でより高度な調査・分析の方法を学びます。
 
日本語学特殊講義
日本文学特殊講義
日本語学演習
日本文学演習
課題研究Ⅰ
4年次 課題研究で、各自の興味に従って卒業論文のテーマを設定し、具体的な指導を受けつつ卒業論文を執筆します。 課題研究Ⅱ
課題研究Ⅲ

卒業論文のテーマ例

現代日本語の色彩名称について/日本のバンド名の研究/熊本方言における新表現「ツタイ」の研究/「お祈りメール」の表現分析/若者言葉「あざーす」の使用について

谷崎潤一郎研究/宮沢賢治研究/中原中也研究/新美南吉童話論/現代短歌研究

古典文学にみる日本人と月/入水譚の変遷/『源氏物語』の研究/藤原俊成和歌の研究/『雨月物語』研究

メッセージ

坂元 昌樹先生(日本近現代文学)

 日本語日本文学の研究室では、開放的で和やかな雰囲気のもと、各人が自己の関心を持ったテーマに関して、捉われない問題意識をもって、自由に探求しています。「日本語」や「日本文学」というフィールドを常に客観化しながら、古代から現代までの多様な言葉とテキストに対する新鮮な感覚を、自分自身の言葉で表現していく知性。それを学生一人一人が育てていくための十分な環境が、本研究室にはあります。また、その環境作りに、私たちスタッフは努力を惜しまないでしょう。ハーンや漱石に象徴される旧制五高以来の豊饒な流れに対して、清新で自由な一章を加えようとする意欲溢れる皆さんを、心から歓迎します。

伊藤 祥太(2016年3月卒)

 熊本大学の前身である第五高等学校でラフカディオ・ハーンと夏目漱石が教鞭を執っていたと知ったのは、入学してからのことでした。
 文学部や文学科の先生方は、この二人についてよくお話をされます。勿論、東アジア言語文学コースの授業でも二人の文章は教材に取り上げられることがあります。同じ熊本の地で、偉大な先人たちと時代を超えて対話する。このことに僕は重大な意味を感じています。
 また、ハーンや漱石は日本だけでなく、グローバルな領域でも活躍した人物です。彼らについて考えるということは、同時に世界について考えるということにもなります。世界から見て、日本語とは何か、日本文学とは何か。そういうことに考えを巡らせることができるのも、熊本大学という場ならではのことでしょう。
 「考える」ということが好きな方に、私たちの大学をお勧めしたいと思います。言語や文学について、熊本大学で自分なりの考えを育ててみませんか?

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

国立大学法人熊本大学 文学部

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