歴史学科

文化史学

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歴史学科の中でも、文化史は、とてもユニークな分野です。
 第一に、文化史では、高校までに習ったことがない「もう一つの歴史」を学びます。それは思想史です。歴史、とりわけ「近代」を生きた歴史的個性としての人物の思想を研究対象にします。彼ら/彼女ら(もしくはそうしたくくり方になじまない人々)が、社会の中で何を考えどう行動したのかを考察します。
 第二に、文化史は、日本とヨーロッパを中心として、「文明」「進歩」「自由」「ナショナリズム」など、「近代」を支えてきた思想を手がかりに、「近代」という時代の意味を考え、「近代」を相対化することを目ざしています。

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 第三に、マイノリティ問題やジェンダー、デモクラシー論など、現代的課題も積極的に取り上げ、現代を生きる上で必要不可欠な社会的関心と現実的感覚を磨き上げます。 思想史を中心に幅広い学習ができる分野は、他の国立大学の中にはほとんどありません。さあ、文化史の扉をノックしてみませんか。

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
特色:卒業論文の作成に向けた2年次からの一貫指導。
2年次 調べ、読み、話し、書くための基本的力量を養う。 世界システム史購読
世界システム史基礎演習
文化史概説
3年次 基本的力量の更なる充実をめざす。研究テーマをみつける。 課題研究Ⅰ・Ⅱ
世界システム史演習
世界システム史特殊講義
4年次 卒業論文を作成する。 課題研究Ⅲ
世界システム史演習

卒業論文のテーマ例

「国技・相撲」の誕生/手塚治虫論/平塚らいてう研究/石川啄木の社会思想/ナチズムと自由/ナショナリズムの現在/二本木遊郭研究/ハンセン病と宗教/戦争と音楽-山田耕筰を中心に-/「オリエンタリズム」 考/原爆認識の歴史/長谷川町子研究/日本の近代化とクリスマス/日本ファシズムと会津精神

メッセージ

小松 裕先生(日本近代思想史)

文化史、と聞くと、「正倉院鳥毛立女屏風」とか、「大徳寺大仙院庭園」とか、教科書にたくさん出てくる建築・美術・文学作品などを暗記しなければならなかった苦しさを思い出し、思わず身構えてしまうかもしれません。しかし、そうした文化史イメージは今すぐ捨ててください。私たちが扱うのは人間です。「近代」を生きた人間の意識や精神、文化を創り社会経済制度を支えた思想などが基本的な研究対象です。文化史に来て魅力的な歴史的個性と出会い、語らってみませんか。あなたの人生が豊かになること請け合いです。

小牧 章吾(2014年3月卒)

 「文化史」という名称からも、当研究室が歴史学科内において異彩を放っていることが感じられると思います。「文化史」という聞き慣れない言葉からは、どのような研究を行っているのか具体的に想像することが難しいように感じられます。「文化」という言葉の意味が多様であるのと同様に、「文化史」の研究は広範かつ深いものです。当研究室では、特に近現代の思想を研究対象としています。思想と言えば、難解な哲学や倫理学といったものを思い浮かべるかもしれません。しかし、思想は哲学や倫理学といったものに限られません。その時代に生きた人間の考え、例えば小説や絵画、漫画でさえも、立派な思想の研究対象となります。過去の人間の考えを多角的に分析し、時には共感して喜び、時には意見が食い違って喧嘩しながら、その人物の思想、そしてその人物の生きた歴史を理解しようと試みる。そして、その考え (思想) を、我々現代人の人生、ひいては社会の手がかりとして活かしてゆく。これが、当研究室で楽しむことのできる歴史学の方法です。

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

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