歴史学科

西洋史学

seiyoshi_01.jpg現代社会の問題を議論するときに、欧米社会の事柄がよく先進的な例として引き合いに出されます。アメリカではこうだ、イギリスではどうだといった調子です。「はいはい、イギリスやアメリカは偉い」と言いたくなるでしょうし、何だかもう欧米のことは判ったような気になるかもしれませんが、ちょっと待った。実際はどれだけ欧米社会の内実や歴史を理解した発言なのでしょう。また、どうして欧米ばかりを「基準」にする必要があるのでしょう。そもそも「先進」って何だろう。

seiyoshi_02.jpgここ熊本大学文学部の西洋史では、等身大のヨーロッパ・アメリカ像を描くようにいつも言ってます。また、西欧は絶対ではなくあくまで一つの地域だと考えています。すなわち、人権宣言や産業革命といった「美辞麗句」を越え、ヨーロッパ・アメリカ的世界の歴史をトータルに、つまり表も裏も、建前も本音もひっくるめて理解しようとしています。意味のある日欧比較の作業も、それではじめて可能になるのではないでしょうか。

本研究室は3つの領域を研究教育の軸にしています。ヨーロッパ中世史、イギリス近世・近代史、そしてアメリカ近・現代史です。学生諸君はこの3つの軸を手掛かりにして卒業論文のテーマを自由に探すことになります。先生の仕事を横目で見つつ、ぜひ自分のエリアを開拓して下さい。

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
特色:欧米の研究書講読に基礎を置く、積み上げ型の指導。
2年次 ヨーロッパ・アメリカ史学の基礎知識の修得。 世界システム史概説
世界システム史基礎演習
世界システム史購読
3年次 調べ、発表し、討論する力を養う。研究テーマをみつける。 世界システム史演習
世界システム史特殊講義
課題研究Ⅰ・Ⅱ
4年次 卒業論文を作成する。 課題研究Ⅲ

卒業論文のテーマ例

中世ヨーロッパにおける聖遺物崇敬/近世の魔女と魔術/中近世ドイツの森林問題/船乗りたちの大西洋世界/18世紀イギリスにおける性と出産/19世紀アメリカにおける父性

メッセージ

三瓶弘喜先生(近現代アメリ力社会経済史)

 西洋史のキーワードは「越境」です。出発点として、まず国境を越えてみましょう。海外修旅行がその第一歩となるはずです。書物で読んだ世界を自分の肌で感じ、片言でも良いから、世界の人たちとコミュ二ケーションを楽しんでみましょう。次に熊本大学の垣根を越えてみましょう。
九州西洋史学会が、その有意義な場となるはずです。他大学の元気溢れる仲間たちと一緒に大いに議論をしてみましょう。もうそこには、全く新しい自分がいるはずです。

中村史子(2014年3月卒)

西洋史学研究室では、先生方や先輩にご指導していただきながら専門知識を身につけます。演習では学生同士が議論を重ねより深い探求を目指します。研究室内は学年を問わず仲が良く、和気あいあいとしています。毎年恒例のヨーロッパへの研究室旅行などもあり、実際に西洋世界に触れるという貴重な体験をすることができます。「歴史を学ぶ」というと、ひたすら暗記作業を行うイメージがあるかもしれませんが、「なぜ、どうして」という聞いを軸に歴史に目を向けて行くのが大学の歴史学です。ぜひ私たちと一緒に、一歩踏み込んだ歴史学を学んでみませんか。

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

国立大学法人熊本大学 文学部

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