歴史学科

アジア史学

ajiashi_01.jpgアジア史は、中国を中心とする東アジアを主な対象としています。
日本社会が出来上がる上で、中国文化は大変大きな役割を果たしました。それは稲作農業・律令政治体制などに止まりません。今でも私達は漢字熟語という中国文化装置で、ものごとを考えています。日本を考える上で、アジアは欠かせません。
同時に、同じ文化を材料としながら、日本と中国は、人類史的に見て対照的な社会を発展させました。巨大な官僚制国家体制を維持し続けた中国と、戦国の分裂時代を経てムラや藩を単位とする幕藩体制を生み出した日本。東アジアの歴史を追究することは、人間の社会の発展の仕組みに光を当てることになります。
国際化の時代である21世紀は、世界全体から東アジアの動向が一層注目される時代になるものと見られます。急速に変貌する日本社会は、東アジア社会の中でどのような位置を占めるのでしょうか。
アジア史研究室は、中国の古代から近代に至るまでの基本史料を準備し、自分のテーマを自分自身で解きあかしたいという学生の皆さんをサポートします。

授業内容と授業科目例

学年 授業内容 授業科目例
特色:漢文資料講読に基礎を置く、積み上げ型の指導。
2年次 アジア史の基礎知識を修得。漢文史料の読解力を養う。 アジア史概説
世界システム史基礎演習
世界システム史講読
3年次 調べ、発表し、討論する力を養う。研究テーマをみつける。 世界システム史特殊講義
世界システム史演習
課題研究Ⅰ・Ⅱ
4年次 卒業論文を作成する。 課題研究Ⅲ

卒業論文のテーマ例

中国華北農村の祖先祭祀 / 宋代の帳籍 / 宋代の地域復興策 / 南宋期における小農民の再生産可能規模/金代の税制 / 元代の学校と科挙・儒戸 / 明代の朝儀 / 近代中国の地方自治 / 婚姻にみる近代中国 / 明代北辺における物資調達 / 現代中国の企業経営 / 現代日中関係論議の性格 / 朝鮮後期の郷所

メッセージ

伊藤 正彦先生(中国社会史・経済史)

アジア史学研究室では、中国を中心に東アジア文化圏の歴史を研究しています。中国は、古くから世界屈指の文字文明を発達させて大量の文字資料を残し続けました。また、その社会と国家は、西欧や日本とは対称的な特質を具えていました。中国文明から大きな影響を受けながらも、日本人は中国社会の仕組みをどれくらい理解しているでしょうか。理解する努力を怠ったまま嫌悪するきらいはないでしょうか。そうだとすると、危うい兆候です。対称的な特質をもつ社会の仕組みを知ることは、自身が属す日本社会の特質を認識する作業でもあります。これも、中国史研究の大きな魅力の一つです。

飯田 将晃(2011年3月卒業)

ajiashi_02.jpg私たちアジア史学研究室は、東アジア地域を対象とした研究を行っています。研究対象は中国だけにとどまらず、朝鮮史などを含む幅広い領域から、自らの興味・関心にしたがって研究テーマを設定し、飽くなき探究心と情熱を持って取り組んでいます。
研究室のメンバーはみな個性豊かでいつも話題が絶えなく、先生・学生間も非常に風通しのいい研究室です。また夏合宿等のイベントを通じて交流が深まるため、講読や演習では議論も活発であり、各々が研究テーマの解明に向けて切磋琢磨しています。
アジアの歴史に興味がある方は、是非、アジア史学研究室に足を運んでみて下さい!

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター

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